第5回中国国際ダイカスト会議展示会と自動車&ダイカスト工場視察報告

摘要

この5日間にわたる中国視察を終えて、私も含め、今回初めて中国へ渡った方々は、少なからず自分達が抱いていた中国に対するイメージとのギャップを感じたようである。 これは中酌が目にも止まらぬ早さで経済発展しているということではないだろうか。 しかし、この経済発展はこのまま続くのか、私は疑問である。 現在、建設ラッシュではあるが、でこぼこになったアスファルトを補修している光景は見ることがなかった。 何もかもが雑踏としている上海を見て、私はどこかでこの急成長へのしわ寄せが来るような予感を待った。 仮に中国経済がこのまま発展を続けたとすれば、ダイカストにしても人件費も上がり、いずれは技術力が要求され進歩していくのは目に見えている。 この驚異を一蹴すべく日本におけるダイカストメーカーは今後も世界一の技術力を維持、向上すべくより一層の努力が必要であることを痛感した。また、現在のアジア経済の中で日本は中国とギブ·アント·テイクで協調していかかナればならいことも確かである。 常に中国の情勢を抱纏し、迅速に対応していくことが必要であろう。