こう変わる自動車用歯車：利用および加工技術-II. 歯車の加工技術と材料-5.ショットピーニング

摘要

ショットピーニングは歯車やばねを始めとする多くの機械要素部品の耐久性向上技術として広く利用されている。日本国内におけるショットピーニングの歴史は戦後始まり、軍事車輌用懸架ばねの補修用として図面にショットピーニングと表記されたのが、文章で確認できる最初と言われている。 その後、日本のモータリゼーションの夜明けとともに、ショットピーニングの実用化が始まった。 ショットピーニングの重要性を示すトピックスとしては、NHK番組プロジェクトXにも取り上げられたので皆さんの記憶にも新しいと思いますが、日本初の本格的国産乗用車、トヨタ自動車工業のトヨペットクラウンRSD型の懸架ばね、あるいは昭和33年に発売された伊勢崎製作所のスバル360の懸架ばねへの適用などがある。