こう変わる自動車用歯車：利用および加工技術-II. 歯車の加工技術と材料-3.熱処理 (1)最新の量産用アセチレン真空浸炭炉

摘要

アセチレン真空浸炭において従来の真空浸炭における煤の問題が解決できた最大の理由は、アセチレンガスを極低圧下（1kPa以下）にて浸炭ガスとして使用することである。 1kPa以下という圧力は一般的真空熱処理に使用される圧力範囲であり、この圧力範囲で浸炭操業が可能となり国内外はじめて真空浸炭における煤の問題を解決した。 アセチレン真空浸炭は現在自動車部品等を中心に新しい浸炭プロセスとして適用され当社にて製作開始後7年経過し70基以上稼働中であるが今回は現在稼働中の量産用アセチレン真空浸炭炉にて得られた品質および最新の全自動化真空浸炭炉ならびに連続真空浸炭炉の状況を解説する。