サービス指向ルータ上の分散ストリーム処理エンジンにおける適応的通信の検討

摘要

サービス指向ルータは複数のルータにより構成されるパケットデータ処理システムである．パケットデータを処理する機能は，分散ストリーム処理エンジンにより実現される．分散ストリーム処理エンジンはリレーショナルデータ処理をストリームデータに対して実行するシステムであり，複数のノードを用いることで高性能化を達成する．分散ストリーム処理エンジンでは，処理内容の中間結果を他ルータに転送する際に，考慮されるべき2つの要素がある．第一の要素は，データ転送をグループ化するか否かであり，第二の要素は圧縮をするか否かである．本論文ではこれら2つの要素について，各設定が有利な状況について検討を行う．