2つの累積損傷モデルの応用～データベースの最適バックアップ間隔

摘要

システムやデータのバックアップ作業は効率性が重要な問題である．データベース全体をバックアップするイメージコピーの手法はデータベース格納媒体の障害時の回復に使用されてきた．しかし，この方法は大量データの転送処理時間を必要とする。 このような弱点をカバーするために，差分バックアップの手法がデータベースシステムに採られている．差分バックアップ手法では，データベースの更新箇所のみをバックアップするため，更新箇所が少ない場合は処理効率がよくなる．反面，データベースの更新箇所があるしき位置を越えるとイメージコピーの処理効率より悪くなる現象がある．本論では，イメージコピーと差分バックアップにおける両処理費用を考慮した2つの確率モデルを提案し，イメージコピーの最適時間間隔について議論する．