2シャフトエレベータにおける需要モードに応じたピーク電力抑制と利便性を両立する制御手法

摘要

電力制限下において，2台しかないエレベーターのうち1台を停止した場合，利便性は大きく損なわれた．そこで筆者らは，エレベーターの電力消費特性を解析し，1台のみ運転時と同じピーク電力制約で2台運転する制御手法を提案し，その有効性について検討してきた．エレベーターの需要モードに応じて適応則を基本則に付加することにより，電力抑制効果を維持しつつ利便性がさらに向上できることが明らかになったので報告する．