建物高層階への音の伝搬

摘要

道路交通騒音や鉄道騒音，工場騒音，建設騒音などはとんどの都市騒音は高さ方向に独特の騒音レベル分布を示す。 通常，高層ビルの外部騒音レベル分布は水平方向の距離減衰や大気による屈折などを考慮して計算されるが，高さ方向には音源の広がりや騒音密度，他の建物による遮蔽などが関連して複雑となる。 100mを越すような上空となると騒音密度に依存しながら定常的な騒音となり，季節変動も若干出てくるし，風の影響もある。 高さ方向の騒音調査には高い棒やクレーン，近接の高い建物を借りるなどの方法がとられるが，気球を用いて高所で最大200mの高さまで騒音調査を行い高層マンションの開口部の遮音設計に用いた事例や道路からの位置による騒音の差と高さ方向の騒音分布を示す。