環境再現技術：3. 屋外環境試験設備（霧·降雨·降雪）

摘要

環境再現設備は屋内，屋外の設備があり，現在は屋内環境設備（霧，降雨，降雪，湿度，気温，日射など）が主流になっている．屋内環境の再現は限られた空間を周囲の影響を受けること無く整えることができ，年間を通して比較的容易に再現することができる．屋外環境の再現は，自然環境に影響されるため，制限を受けざるを得ない．環境の再現（霧，降雨，降雪）は気象状況を利用することで設備規模を抑え，広い範囲で再現できる．中でも降雪は外気がマイナス温度という条件付ではあるが，降雪を必要とする時間に必要な降雪量を確保できる．この設備を利用して車輌のワイパー試験，アンダーシャーシーへの雪の巻き込み試験，フロントグリルからエンジンルーム吹き込み，足周り着雪·着氷，ヘッドライトへの着雪，スリップ試験，視界などの各試験が実際に即した走行状態で実施可能である．