チラーユニツト（スクリュー冷凍機）の維持·保全について

摘要

製品はその寿命に至るまでに多くの場合，初期故障期，偶発故障期，摩耗故障期を経過するとされている．推持（メンテナンス），保守管理の目的は，摩耗故障に至るまでの期間を延ばし，製品の機能，性能を最大限利用することであると言える．また，日常の保守管理により，初期故障，偶発故障も早期に発見し，重大な故障に至る前にメンテナンスすることによって機器停止などの被害を未然に防止できる場合もある．最近の機器は，空調機に限らずマイコンを搭載して様々な制御を行い，自動運転を行うとともに，種々のセンサーで警報表示を行うなど，空調機の運転状況が把握できるようになっている．しかし，機器を安全に長期間使用するには，自動運転にまかせるだけでなく，日常，および定期点検は欠かせない．以下，スクリュー圧縮機を搭載したチラーユニット，冷凍機の保守管理のポイントについて述べる．