冷凍·冷蔵倉庫の冷却、物流システム動向

摘要

現在日本国内には約1300万公称トン（注1）の営業冷凍·冷蔵倉庫（以下冷蔵庫と記す）がある。竣工年代別にみると築30年前後の古い冷蔵庫が極めて多い。（表1）昔は冷蔵庫を建設すれば“儲かった”時代であったが、現在は長引くデフレ経済を経て過当競争により実勢料率が低下し（冷蔵庫公称トン当たりの年間売上高が低下）設備投資が困難な状況にある。しかし地球環境への対応、商品価値差別化機能、セキュリティー、等冷蔵庫に求められるものは多い。ここでは最近の冷蔵庫建設におけるエンジニアリング事例、また物流システムの問題点、今後の展望等を紹介したい。