「第5の競争軸」サステイナブル経営戦略①：米国流通業で注目されている新しい競争戦略

摘要

2008年米国のサブプライムローンの破綻に端を発して、同年9月大手投資銀行リーマンブラザーズの倒産により世界的な同時不況が勃発した。それまでの市場原理主義はあえなく姿を消した。世界同時不況は、石油と自動車を中心とした20世紀型の資本主義に待ったをかけ、特に自動車産業を直撃した。米国のゼネラルモーターズやクライスラーの救済、日本の自動車産業を代表するトヨタの大幅な赤字転落などに象徴された「自動車の世紀の終焉」を予言する出来事が起きた。