無人化施工の焼却施設や原子炉施設の解体への適用に向けて－導入実例と今後の課題について

摘要

無人化施工は、立入禁止区域外に設置した操作室から、モニタ映像を見ながら施工機械を遠隔制御して危険区域内の土工事を行うもので、雲仙普賢岳をはじめとして様々な災害復旧の現場で適用され、情報化施工とあわせて高度な技術開発が行われてきている。 今後、災害復旧工事のみならず作業環境の改善、安全性の向上、作業効率の向上を目的にして、ダイオキシンや放射能をどで汚染された区域の恒久対策や解体作業への無人化施工の適用が期待されている。 ここでは、平成16年11月に無人化施工を汚染土壌の恒久対策工事の一部において、試験的に運用して得られた知見をもとに、構造物解体における無人化施工の課題と今後望まれる技術開発について紹介する。