シールドトンネル拡幅、分岐·合流工法：SR-J工法（超大断面道路分岐合流部非開削築造技術）の開発－複数小断面シールドで超大断面トンネル分岐合流部築造

摘要

都市再生の一環として交通インフラが求められているが、都市域の過密化で、地下に整備することが不可欠となっている。また、シールド技術は、現在、道路トンネルに対応する大断面の施工が可能となっている。しかし、浅深度の地下においても、非常に輻榛化しており、新しく設置される施設の深度も相当深くなっている。 平成13年4月には、大深度地下の公共的使用に関する特別措置法が施行され、このような背景より、現在、地下40mを超える深さの道路事業も計画されるようになっている。 大深度の道路トンネルの建設において、建設コストを低減するために、シールド1工事区間を延ばすことになるが、シールド長距離施工技術は、既に確立されている。 しかし、道路トンネルでは、当然、交差する幹線道路との接続が必要となり、地上とのアプローチが課題となる。 従来のように、地上部、もしくは浅深度の開削工法によるランプの接合工法は、大深度の道路建設の優位性が生かされない。 そこで、都市域大深度の未固結地盤の地中において、非開削で、本線道路とランプ道路の接合する技術が求められるようになった。 当社では既に、シールド機等を用いた機械式拡幅·分岐合流技術の開発を進め、技術を確立しているが、今回さらに大断面化、大深度化の要求に対応できる技術を開発し、今回、ここで報告する。