2006年を展望する：2006年世界の自動車産業と市場の展望－日本·米国·欧州·アジアの自動車市場と産業の動向

摘要

主要地域別に2005年の世界の自動車販売の状況を概観すると、日本·アメリカ·西欧において販売が伸び悩む一方で、アジア新興市場における販売が好調で世界の自動車市場を牽引したという構図が明らかになる。05年（1月～11月）の日本の自動車販売は、前年同期比0.％増の544万台であり、05年全体でも0.4％増の590万台規模と見込まれる。 しかし、全体としての販売微増をもたらしたのは軽自動車であり、普通乗用車を中心に登録自動車の販売は依然として力強さに欠ける。 アメリカの05年（1月～11月）の自動車販売（除く、中·大型トラック）は、1,547万台と前年同期比0.9％となっている。 さらに、欧州市場の05年（1月～10月）は、フランス·ドイツ·スペインでは前年同期に比べて市場が拡大しているものの、英·伊では販売が低迷している結果、西欧（EU15ヵ国+EFTA3ヵ国）全体では0.8％増にとどまっている。