「次世代低公害車の開発促進に向けた基本戦略」まとめる－国土交通省·「環境自動車開発·普及総合戦略会議」

摘要

国土交通省の「環境自動車開発·普及総合戦略会議（座長=佐和隆光·京都大学経済研究所所長）は大気汚染を減らす方策を検討してきたがこのほど「次世代低公害車の開発促進に向けた基本戦略」として報告をとりまとめた。報告書は05年を目標にバスやトラックなど大型車の次世代低公害車の試作車を製作することを盛り込んでおり，自動車メーカーの協力を得て本年度から研究·開発をすすめる。 報告書では，もっとも排ガスが問題となっている大型車について，ディーゼル車に代わって，黒煙をゼロにできるジメチルエーテル自動車や低燃費の次世代ハイブリッド自動車などの導入を提言，窒素酸化物(NO{sub}x)は現在の規制値の20分の1に，粒子状物質（PM）も限りなくゼロに近い数値までさげる，との目標値を設定したのが注目をひく。