スチールベルトによる食品搬送

摘要

ここ数年食中毒，異物混入，牛肉偽装など消費者を巻き込んだ事件，事故が世界レベルで多発しており食品業界は，一様に厳しい視線が向けられている。 最近ではまた新たな食中毒菌の報告例など，消費者を脅かしている。 こうした食品の安全性に関する問題の複雑多様化にともない消費者の"安心·安全"の声の高まりから，工場の生産管理体制もますます厳しさを増している。 このような社会的背景のもと，従来の抜き取り検査や最終製品検査の限界に達し各社加工工場を中心に，HACCPの導入が近年急速に進められてきた。 HACCPシステムとは危害要因(Hazard) を分析(Analysis)して，重要管理点(critical Control Point)をモニタリングすることにより，食品の安全性を確保する衛生管理システムである。 なかでも，HACCP普及率一位の米国では，食肉及び，食肉製品はすでに1997年7月に，1997年12月から水産食品の衛生管理にそれぞれHACCPが法的に取り入れられている。 また，東南アジア諸国においても，輸出食品を中心にHACCPによる衛生管理が一般的になっている。