当社の品質保証への取組み－品質保証部の立場から

摘要

ここ数年，食品業界を取り巻く経営環境は，これまでに業界が経験したことがないほどの厳しさに直面している。 品質面においては，集団食中毒，環境ホルモン，GMO，アレルギー物質，BSE，偽装表示，残留農薬，無登録農薬，無許可食品添加物，異物混入など諸問題が相次いで起きている。 このような問題が続くと消費者の食品に対する不信感が高まり，我々メーカーにとって，製品の安全性についての信頼回復が最優先のテーマになる。 飽食の時代を背景に食品企業各社は収益の確保，新商品開発などの課題が山積みしているが，一溝で，食の安全·安心·健康を求める消費者の意識の高まりから生じるクレーム，苦情あるいは問合せに対しても企業は誠実に対応しかナればならない。このような状況下，消費者の求める品質を踏まえた上で，いかに効果的に，しかも効率良く品質の確保を行をうかが競争激化の業界の中で生き残るための重要こな課題となる。 本稿では，このような厳しい状況のなかで当社の品質保証部業務の見直しが急務であると認識し，品質保証への取観みと題して，その内容を記述する。