CO{sub}2 冷媒用スクロール膨張機の開発 第1報：膨張/サブ圧縮一体化構造の設計

摘要

近年、地球温暖化防止の観点から、冷凍サイクルに自然冷媒を用いる試みが進められている。 二酸化炭素（CO{sub}2）は有力な候補であるが、高圧冷媒である点，運転条件によってはサイクルC.O.P.が現行冷媒に較べて大幅に低下する点等が障害となり、全面的に切り換わるには至っていない。 高圧冷媒であることから、膨張過程の動力回収を行なえばC.O.P.を大幅に改善できることは机上検討で数多述べられており、実際に動力回収する試みも散見される。 筆者らは、中間冷却を行なうサイクルで高段側の圧縮仕事を回収動力で賄うことを想定した、サブ圧縮機一体化のスクロール膨張機を開発中であり、本報では、その設計検討手法について報告する。