ディジタル弁制御システムとその適用例①－ディジタル制御弁とは

摘要

電気信号で遠隔制御する油圧制御弁（比例弁）が数十年前から使用され始め、現在は非常に多くの油圧システムで使用されるようになってきた。 これには電子部品の発達も関係している。 現在の機械制御のシステムではコンピュータ制御が通常であり、油圧システムの制御も電気信号で自動的に行うものが主である。このために油圧システムの圧力·流量などを電気信号や制御する比例弁が普及してきた。この比例弁は通常アナログの電気信号で制御され、入力電流－流量特性、入力電流－圧力特性のように性能特性をカタログデータとして表記している。 比例弁を駆動するアクチュエータは比例ソレノイドが代表的なものである。 比例ソレノイドは電流に比例した力を発生するものである。 これらに対してディジタル制御弁は電磁アクチュエータにステッピングモータ（パルスモータともいう）を使用している。 このステッピングモータは日本において、年間数千万台生産されている小形モータである。 このステッピングモータの特長を生かし油圧制御弁へ適用したものがディジタル制御弁である。 比例弁に比べ知名度は劣るものの特定の市場では好評であるディジタル制御弁について以下に紹介する。