空気静圧軸受の設計法 第12回：「自立回転形空気静圧軸受②」

摘要

空気静圧軸受にエアタービンをビルトインする場合には，ビルトイン電動モータに付属している複雑な制御を行なうような高価なドライバを別途購入する用意する必要はない。 エアタービンはシンプルな構造なので加工コストを抑えることができ，なおかつ高速回転（100,000min{sup}(-1)以上）を容易に実現できるという利点がある一方，高出力（馬力／トルク）を提供することができないという欠点がある。 しかし，空気静圧軸受は延性モード加工のような超精密加工に使われることが多く，このような超精密加工においては高出力を必要としない場合が圧倒的に多いので，エアタービンがビルトインされるケースは多い。