力センサ：静電容量型6軸力覚センサ「Dyn-Pick WDFシリーズ」

摘要

モノづくりにおいては，産業用ロボットの導入が進んでいる。産業用ロボットは，主に生産用のニーズから人間の代わりに物を生産するものとして発展してきたが，近年，産業用ロボットに影響を与えるさまざまな社会ニーズが生じ，これらへの対応が試みられるようになってきた。その社会ニーズとして，技能者の不足が挙げられる。これは産業の空洞化や従業員の高齢化に伴う熟練技能者の不足と，苦渋作業や単純作業を敬遠する作業者の増加によるものである。このため，技能者に代わる操作性，動作精度や異常検出に優れた産業用ロボットの技術開発が要請されている。生産拠点を中国，アジア方面に展開してきた大企業においても昨今の人件費の高騰，製造に関する教育の困難さなどを背景に，24時間365日稼働ができる産業用ロボットが活躍の場を拡げてきている。