設計データの活用方法の多様化が進む,ITツールの効率的活用が不況脱出の一助に：日刊工業新聞 設計·製造ソリューションユーザーアンケート詳報

摘要

3次元CADをはじめとしたITツールが設計·製造現場で定着し，設計データの活用方法が多様化－日刊工業新聞社が全国の取材先を対象に行った「設計·製造ソリューションユーザーアンケート」の結果から，モノづくりの現場や営業·販売部門でもITツールの活用度合いが進展していることがわかった。また，長引く景気低迷の中，3次元モデリング作業を外注に依頼せず，社内で完結するケースが増えていることも明らかとなった。日刊工英新聞社は1985年から技術系のIT活用の現状を明らかにずることを目的に「CAD/CAM/CAEアンケート」（2001年から設計·製造ソリューションユーザーアンケートに改称）を実施もてきた。23回目と変る今回は，前回の調査項目を踏襲した上で，08年度と09年度のITツールにおける設備投資額の変化なども追加した。調査は09年10月中旬から11月中旬にかけて本社および全国の支社·総支局を通じて約400事業所にアンケート用紙を配布，202事業所からから有効回答を得た。アンケートの結果は，本号と次号に渡ってレフドートする。回答事業所の業種別内訳を図1，従業員規模別内訳を図2に示す。今回は例年より従業員規模100人以下の中小企業からの回答割合が高かった。