ひと味違う組込み技術者教育を探る：PART II 1人前のエンジニアに育てる－組込みソフトウェア技術者の鍛え方

摘要

組込みソフトの開発では，特に開発の土壇場では「現場力」が重要になる。デバッグ1つをとっても，その成否は個人のテクニックにかかってくる。 当然，これは教科書に記載さいれているようなものではないため，OJTを通じて若手技術者に習得させていかなければならない。 ただし，漫然と実施しているようなOJTでは，なかなか身に付かない。 現場が培ってきたテクニックをいかにして若手技術者に伝えていくか，その工夫が求められる。ここでは，その一例として，NECエレクトロニクスが若手技術者向けに実施している意識改善および技術研修を紹介する。 なお，本稿は第2回JASA/ETセミナー「組込みシステム開発を支える技術者の育成と評価」にて，同社 システムソフトウェア開発事業本部の腰越徹氏の講演「こうやってエンジニアを一人前にする～組込みソフトウェアにおけるエンジニアの鍛え方」を元にまとめたものである。