研削加工における最新計測制御技術（19） -残留応力の計測技術その2-

摘要

機械部品は要求される機能と加工精度を満足するように製作されなければならない。 加工精度，すなわち形状精度，寸法精度，仕上げ面粗さは，加工後容易に測定することができる。 このような幾何学的精度とは別に，材料の持つ機能（強度，耐食性，電気特性）も重要な項目であるが，加工工程で機能を補償できるかどうかの判断ほ非常に難しい。 例えば，部品を壊すことなくその強度を正確に測定することば非常に難しいからである。 したがって，強度を補償するには，製品強度が満足できる加工条件をあらかじめ決めておいて生産する以外に方法ほない。 最終工程に用いられることの多い研削加工は，幾何学的精度と機能の両方に注意しなから行わなければならない。 機能の中でも重要なのが静的·&動的強度であり，補償の目安となるのが加工後の表面残留応力である。