機械加工部品の寸法·形態偏差の測定と管理（1）

摘要

機械加工部品の精度の向上が望まれて，次第に高精度の部品がつくられるようになってきている．機械加工部品の精度は，寸法偏差の大小，加工部品の表面を形成する起伏の大小，すなわち，その起伏の波の波長にて分けられる形状偏差と表面粗さによる起伏である凸凹の大小が考慮されて判断される．状況により，形状偏差と表面粗さの間の波長部分にあると考えられている表面うねりを考慮することが加わることがある．ここでは，工作機械と工作物との関係を精度の上から概観し，その寸法·幾何偏差（形態偏差）の測定と測定機器の精度管理の概要について述べる．