4kWファイバーレーザ加工機「FOL 3015 AJ」

摘要

当社は今年5月にファイバーレーザを搭載した新型3軸リニアモータ駆動レーザ切断加工機「FOL 3015 AJ」（図1）を発表した。搭載しているファイバーレーザ発振器はJDSU社との共同開発による定格4kW出力の自社製ファイバーレーザ「AJ4000」である。この新しいレーザ切断加工機は、最大早送り速度340m／分（X·Y合成）、最大加工送り速度240m／分、最大加減速5G（X·Y·Z合成）の高速·高加減速マシンであり、ファイバーレーザの性能をフルに生かせるように設計されている。最大加工可能ワークサイズは3,070×1,550mmで、制御装置には最新型のNCシステム（FANUC社製FS 31 iLB）を搭載し、従来機に比べ処理速度が大幅に向上されている。また、種々の材料·板厚に対し、常に最適な切断環境となるようにノズルを自動で交換する「ノズルチェンジャー」も標準で装備している。本稿では、この新しいファイバーレーザ搭載切断加工機を紹介するとともに、そのメリットと切断加工特性について記述する。