マシニングセンタのスピンドルの開発と加工精度の向上

摘要

“わが社は一流の製品を作り、顧客のゆるぎない信用を築き、社員とともに発展繁栄する”を社是とする、マシニングセンタ専業の工作機械メーカーである。 マシニングセンタと言えば横型と思われていたものを、当時としては全く常識外れの立型マシニングセンタを作り、米国東海岸で販売して評価を得て、全米に展開した。 これを機に日本市場に逆上陸する戦略を進め、地歩を固めた。 この発展の道筋は、タグチメソッド（品質工学）が最初にアメリカで評価されたのと似ており、ここからも親近感を覚える。 当社が品質工学を知る機会を得てそれに取り組み、導入当初は担当者の熱意もあり、品質工学研究発表大会で銀賞を頂くなど、幸運な面もあった。 経緯を振り返り、規模の小さい企業が加工技術に品質工学を導入するときの実情について述べる。