『技術経営と価値創造』：協調的設計教育のための東アジアネットワーク構築

摘要

「相違を超えた国際性」プロジェクトは，東アジアの主要3カ国，韓国，日本，中国において，効果的で，協調的な工学設計教育のネットワーク構築を目的としている．このネットワーク構築により，非常に競争的な世界市場の中で成功するグローバルな製品を開発できる次世代の設計プロが育成できる．本プロジェクトの目的は：(1)グローバルな製品と技術の傾向とともに，グローバルなビジネスと文化に関して基礎的な理解を深める；(2)グローバルな製品と技術の開発環境において成功する機会を提供することにある．設計は，多くの異なる分野からの種々の専門知識，見方を統合する必要がある．大学のカリキュラムを統合して実施する本プロジェクトは，設計のための重要な教育機会を提供する．3カ国の学生たちが協調し，設計·開発することで，他の方法では実現できない新しい製品の価値の創出が期待される．本プロジェクトの教育上の目標は：(1)グローバルな協調能力の育成；(2)文化の相違とその協働効果(synergism)の理解；(3)競争力のある次世代のグローバルな製品を開発できる能力の育成にある．「相違を超えた国際性」の最終目標は，東アジアの文化を最大限活用して，競争力のあるグローバルな製品を設計·開発するプロを育成する場を構築することである．