機械構造の干渉を考慮した5軸制御加工用工具経路生成法

摘要

5軸制御加工機を用いて加工を行う場合、5軸制御加工に対応したCAMソフトウェアによる工具経路（Cutter Location; CL）データの生成が必要となる。現在の主要なCAMソフトウェアは、図1（a）に示すような工作物と工具の間に生じる工具干渉については考慮しているが、同図（b）に示すようなテーブルや主軸などの機械構造の干渉は考慮していないため、機械構造同士が干渉するCLを出力してしまうおそれがある。ここでは、この機械構造同士の干渉のことを「構造干渉」と呼ぶことにする。本研究では、工具姿勢に対応する機械座標と事前に算出した構造干渉が生じる機械座標の値を比較することにより、構造干渉を回避したCLを生成することを目的としている。