インモールドプレッシングIMP工法を用いた厚肉射出成形品特性の改善

摘要

厚肉の射出成形品では、ボイドやウェルドラインなどの成形不良による成形品の機械的強度の低下が問題となっている。これらの問題を解決するために、射出圧縮成形などが利用されている。しかし、一般的な射出圧縮成形では、偏肉部を有する成形品や極端な厚肉成形品には適用限界があった。そこで、上記成形品に適した工法として、インモールドプレッシング工法（IMP工法）およびインモールドムービングコア（IMM工法）が実用化されている。本稿では、IMP 工法を用いたボイドおよび機械的強度の改善事例について紹介する。