実務者のためのプラスチック精密成形用金型の展望（第42回）

摘要

精密成形用金型のキャビティ形成加工には切削直彫り加工がよいのか，放電加工がよいのかは久しく問われている問題である．背景となる時代の加工技術レベルと，加工するショップがもっているキャラクタと，技術ポテンシャルによって答は変る．それにしても，常に今後の方向は考えておかなければならない．最近伝えられるところによれば，新興工業国ではオーナーの一声で巨額の設備更新をやってしまう企業も少なくないという．このような事態も視野に入れて技術動向をみている必要がある．