ディジタル信号処理によるフーリエ符号化同期光符号分割多重信号の一括検出

摘要

本稿では，フーリエ符号化同期光符号分割多重（OCDM）信号のディジタル信号処理（DSP）による新しい一括検出方式を提案し，数値シミュレーションによりその実現可能性を示す．先ず，フーリエ符号化同期OCDM信号が，直交周波数分割多重信号と同様に逆離散フーリエ変換を用いて定式化でき，離散フーリエ変換で一括検出可能な原理について述べる．そして一次変調に変調速度2.8Gbaudの四値位相偏移変調（QPSK）を適用した4チャネルフーリエ符号化同期OCDMシステムの数値シミュレーション結果より，提案方式の実現可能性を示す．最後にチップパルス検出時のタイミングスキューの影響について述べ，スキューの許容範囲がチップパルスの半値全幅に対して33%以内である事を示す．