粒子加速器航跡場の3次元時間領域境界要素法MPI並列処理解析

摘要

マイクロ波の時間領域での電磁界解析手法で最もポピュラーなものとして時間領域差分（FDTD）法があり，実際，非常に多くの科学技術や産業応用の場面で利用されており，また，このスキームに基づいた商用コードもすでに多く存在する．一方，FDTD法とは全く別のスキームとして時間領域の境界積分方程式法があり，このスキームはFDTD法に比べ計算時間や所要メモリなど計算コストが大きく，とりわけ，3次元解析のような大規模な計算ではそれが深刻な問題となるが，その一方で，境界のみを離散化すればよいという固有の特長から，開放領域問題や荷電粒子ビームとの結合解析などでは有力な手法とされている．