電力部分自由化の動向と電気の上手な使い方 第2回 電力部分自由化の動向と拡大

摘要

電力部分自由化も，2000年3月発足以来3年余りが経過し，電気料金も，いよいよ本格的な競争時代に突入して，かつ自由化売電範囲の拡大推進が図られています．したがって，各電力会社も，電力の安定供給から売電供給をいかに有利に進めるか，電気料金の再値下げを始め，電力売電確保を行うために，需要者への省エネルギー·電気の上手な使い方による電気料金の削減などの指導が行われています．また，一方では電力の安定供給，省資源，CO{sub}2 排出低減などのもとに，電気料金低減について，一段と経営の合理化が図られ，かつ水力·原子力発電ベース運用と火力発電出力調整による，ベストミックス発電運用が行われています．なお，風力発電など新エネルギー発電の活用なども併せて開発されています．このような中で，電力使用者は電気を上手に使って，負荷平準化使用（高効率発電運用·送変電損失低減）に協力する必要があります．今回は，電力部分自由化の動向と自由化範囲の拡大について解説を進めます．