電力部分自由化の動向と電気の上手な使い方－第1回電力部分自由化の現状と動向

摘要

電力部分自由化は，国内電気料金を世界水準レベルに引き下げるため，従来一般用電気事業者（各電力会社）の独占売電であったものを，2000年3月から別途新会社（特定規模電気事業者）からも売電を行い，競争原理に基づく，電気料金の値下げと，自家用発電など合理的活用を図るために行われたもので，当面は大口需要者向け（特別高圧·2000(kW)以上）に実施されることになって，3年あまり経過しました．電気料金も競争時代に入り，電気料金の値下げ·売電競争が行われています．このような中で，新売電会社（特定規模電気事業者）も11社の届出（約230万(kW)）が行われ，自由化売電が増大化しつつあります．また，最近では自由化売電の範囲拡大について検討が進められ，特別高圧（2000(kW)以上）需要から今後→500(kW)以上高圧需要→50(kW)以上高圧需要→最終的には低圧を含め全面自由化の方向で検討され実行推進が図られています．