超電導技術－電力貯蔵と送電技術：フライホイールによる電力安定化

摘要

フライホイールは古くからパルス電力の平準化に使われてきた。正常時、無負荷で回転させて待機しているフライホイール付誘導電動機は、電力系統が切り離されると同時に電圧を発生して発電機状態になる。 電圧は接続するコンデンサで調整可能である。 フライホイールはそのエネルギーが十分大きいために、そのままエンジン発電機が起動するまで電力を供給することができ、バッテリなしに無停電電源UPS (Uninterruptible Power Supply)にすることができる。 ここでは、産業分野で問題になっている瞬時の電圧低下に対する保護として、フライホイール付誘導電動機の自励現象を利用した対策装置を紹介する。