個性適応機能を有する筋電義手の開発-fMRIを用いた義手適用効果の検証-

摘要

筋電義手とは，表面筋電位を制御信号源として駆動する電動義手であり，外観よりも運動機能の再現を目的とした義手である．これら筋電義手研究において取り組むべき課題は，（1）思い通りに義手を操作するための制御法の構築（2）失われたヒトの手指機能を補う運動自由度と力を有するハンド機構の開発（3）義手で用いるための触覚フィードバックの開発という3つに大別され，古くは1960年代から現在に至るまで医学·工学の分野で研究開発がおこなわれてきた．