花きの省力化技術事例無側枝性ギクの栽培

摘要

キク栽培における芽かぎ,摘菅の労力は全労働時間の17.3％を占める（岡山県農業経営指導指針）。 これが，規模拡大を妨げる大きな要因となっていることは明らかにである。 栽培者の高齢化が進む中，打開策としてスプレーギク,小ギクの導入が盛んに行われたが,輪ギクに比べ，価格面で安定さに欠けるというデメリットがあった。無側枝性ギク（芽なしギク）は文字どおり側杖の発生がほとんど無く，芽かぎ労力の軽減が図れる画期的な品種として注目されている。 露地栽培で比較してみると10a当たり313時間（約28％）の省力効果がみられた（第1表）。