企業の森林整備活動に関する検討会: 目的の明確化など具体策を取りまとめる

摘要

林野庁は、本年二月に「企業の森林整備活動に関する検討会」（座長、宮林茂幸東京農業大学教授）を発足し、国民全体で支える森林づくりの一つとして、企業の森林整備、保全活動の促進のあり方について検討を開始していたが、同検討会は六月一五日に「企業の森林整備、保全活動の促進について」とする報告書を取りまとめた。報告書では、企業の森林整備、保全活動の現状と課題と題して、現状行われている企業の森林整備、保全活動に関して、実施状況を類型区分し、その上で実施、運営上の問題点を探り、今後の企業の森林整備、保全活動の促進のあり方として、①企業の森林整備、保全活動への参加意欲の喚起、②NPOなどとの連携の場や森林整備、保全活動の場の確保、③企業の人、技術、資金を活用した参加の促進、④企業の森林整備、保全活動に対する評価、という観点から具体的な促進方策を検討することが必要であると結論している。 報告書の概要は次のとおり。