農産物の農薬検査保障による販売戦略‐JAふかや安全，安心野菜システムの取り組み

摘要

農産物の安全，安心が求められる中、販売戦略として各産地で生産履歴の開示や残留農薬の分析に取り組む事例が増えている。 埼玉県のJAふかやでは、平成十四年十劇月から「安全，安心野菜システム」の運用を開始し、イムノアツセイ法によって残留農薬を分析チェックし、農薬検査保障したネギやホウレンソウの販売に取り組んでいる。 このシステムの特徴は、「食品衛生法に基づく残留農薬基準値の十分のt以下」　 という独自の基準を設定し、出荷前の分析チェックに合格した農産物には、検索標識印字テープ（システム専用の結束テープ）を使用した出荷が許されることである。 一方、消費者は、結束テープに刻印されたホームページアドレス（http://www．ja－fukaya．com）と生産者番号から、インターネットを介して、生産履歴や残留農薬の分析結果を見ることができる。