経済性に優れた高断熱性ファイバーモジュール

摘要

地球の環境保護，省資源とコスト競争力の観点から工業炉の省エネは永続的な課題であり，その手法として材料による断熱は重要な位置付けとなっている。この50年，日本国内における工業炉の断熱材料は，耐火断熱れんがに始まり，セラミックファイバー，断熱キャスタブル，多孔質セラミックス等を用いて施工技術とともに発展をみせた1?2）。産業の先端では断熱材が高性能化高機能化する一方，鉄鋼業を始めとする古くからの産業においては，既設断熱材の劣化更新を必要とする設備や，まだ断熱設計がなされていない設備が多く存在している。そこで，ユーザーの目的に合う断熱投資への提案として，従来のファイバーモジュールよりも経済性が高く，高い断熱性能を有する「モノリティツクモジュール」を紹介する0これは，当社の親会社であるMorganAdvancedMaterials社により，海外の多数の工業炉において適用実績がある技術である。