日本に於ける耐火物試験法の歴史（第5回）膨張·収縮-その1

摘要

この回の題目を「膨張，収縮」としたのは昭和13～14年に臨時日本標準規格を設定すべく委員会がもたれた時，試験法として膨張夕　 収縮として区分されていたからです。 試験法が検討された時に残存線膨張収縮試験と熱膨張試験の区別がはっきりしていなく，検討項目として膨張，収縮となっていました。 今回は残存線膨張収縮試験と熱膨張試験を取り上げることにしました。 残存線膨張収縮試験と熱膨張試験とは歴史的に全く異なっており，残存線膨張収縮試験は明治20年代に日本で化学分析に続き2番目に実施された試験と思われます。 一方，熱膨張試験は昭和初期から実施された比較的新しい試験法です。