超塑性発泡法における窒化物系新規発泡剤の探索と特性評価

摘要

我々の開発した超塑性発泡セラミックスに用いる，新規な窒化物基発泡剤を開拓した。AINおよびSi3N4を発泡剤として用いた場合，これまでのSiCを用いた時と作製法をほとんど変えることなく，単一気孔発泡体の作製が可能であった。BNを用いた場合これと異なり，大幅に手順を変更しないと単一気孔体を作ることは出来なかった。Si3N4からのガス発生は，SiCと同じアクティブ酸化であることが示唆され，AINは分解によるものと考えられた。AINおよびSi3N4は事前の酸化の影響を受けない点で，有望な発泡剤と思われる。