ラーメン食べ歩き

摘要

大学時代，夜の若狭湾までドライブに出かけた時のことでした。 8号線を北上し敦賀駅付近を通りかかった時に，たくさんのラーメン屋台が軒を連ねているのを偶然発見しました。 これは何かあると思い車を停めてみると，そこでは真冬の夜中という状況にもかかわらず，たくさんの人が屋外でラーメンをすすっていました。 そんな状況を目の当たりにし，私もあえて寒い中で熱いラーメンをすすりたくなり，さっそくラーメンを注文しました。 店内を見渡すと軽トラを改造した狭い車内で店の大将が手際よくラーメンを作り，奥さんと思われる女の人がラーメンを運び，周りのお客は口々に「ごちそう様」「おいしかった」と言いながら自らラーメン鉢を返却していました。 あれこれ観察している間に，いよいよラーメンが出てきました。 期待に胸弾ませながら，寒い屋外でもくもくと湯気を上げるラーメンを口に入れた瞬間何かが私の中を駆け巡り，一瞬にして"屋台"ラーメンの虜になってしまいました。 それからしばらくの間ほちょくちょく片道100km以上ある一般道を2時間かけてラーメンだけを食べに行きました。 しかし，大学卒業の半年くらい前から忙しくなりはじめたため敦賀の屋台ラーメンには行かなくなり，それからしばらくの間はラーメンから遠ざかっていました。