港湾の物流革新に貢献する自動化シミュレーション技術

摘要

従来は，荷役機器相互の連携動作は理想的な状態を仮定し，コンテナ蔵置については統計的な分布を仮定する等の前提のもとに，簡易なシミュレーションを行うのが一般的であった．実機器同等の動作，運用を模擬し，さらにコンテナの個別IDを管理することで，実操業に対応した自動化ターミナル設計や荷役能丸運用ロジック変更時の事前検証を行うツールとして用いるふどが可能になった．なお本報告で開発したシミュレーション技術は自動化ターミナルのみならず従来の夕ーミナルに対しても適用可能である．本シミュレータを用いて，実夕ーミナルのレイアウト,機器台数，運用方案を決定することにより，お客様の事前検討段階での精度の高い計画案の作成に貢献している．本シミュレ一夕を用いて，例えば機器の故障など異常発生時の運用方法を検討中であり，さらなる総合的なコンテナヤードエンジニアリング能力向上を図っていく所存である．