溶射法によるプロセスロール表面改質技術の開発

摘要

鋼板品質の高度化,高生産性,ロール長寿命化のため,溶射法によるプロセスロール表面改貿技術の開発を行った。 プロセスラインの張力制御を行うプライドルロールでは,WC系サーメット溶射において粗度調整を施す技術や,封孔処理技術を併用したアンダーコートにWCサーメットを溶射した複合化技術を見い出し，耐摩耗性,耐スリップ性と耐食性に優れた溶射皮膜を開発した。 また，めっきセクションの通電機能を有するコンダクタロールでは，WCを添加した白溶性合金をプラズマ溶射法で溶射し,WCを偏平化するWC脱落防か技術を見い出し,耐食性,耐摩耗件に優れた溶射皮膜を開発した。 炉内で鋼板を搬送するハースロールでは,Mnビルドアップメカニズムを解明してその軽減,防止技術を見い出し,耐Mnビルドアップ件に優れた溶射皮膜を開発した。 これらにより,各種プロセスロールの信頼性が高まり，長寿命化がはかられた。