地方博物館を中心とした地質の普及活動の紹介--東京都新島村を例に

摘要

平成の大合併によって全国的に村の数が急減していますが，東京都の島しょ部に七つの村があります．伊豆諸島北部の新島と式根島からなる新島村もその一つです．人口約3，000人の小さな自治体ながら，博物館·ガラスアートセンターなどのユニークな村の施設があります（第1図のA-C）。また，白っぽい流紋岩質の火山島であるために，軽石質のコーガ石が採れ，長く白い砂浜の羽伏浦海岸にはサーファーが，両島の海岸温泉には入湯者が多く訪れます．