「マグマの上昇と噴火」のアナログ実験：地球がゼラチンにマグマが油に

摘要

火山は見るだけで感動する．危険さえなければ噴火はなおさらである．こんな光景が1986年11日15日，伊豆大島の御神火茶屋で見られた．しかし，11月21日，一転して割れ目噴火が始まり島民が避難という結末になった．火山の仕組みや地下のマグマが見えていればこんなことはなかったかもしれない．そこで，一般普及向けに，火山の仕組みを理解して地下のイメージを膨らませるために，アナログ実験を薦めたい．見て楽しむだけでなく，恐ろしさを与えることだけでもなく，もっと火山の仕組みを積極的に理解するツールが必要であった。 ボタンを押せば火山噴火をシミュレートするのとは遠い，参加者に手足を動かして火山の仕組みを理解してほしいからであった。 アナログ実験は理科教育の宝庫である（高田，2005；山梨県環境科学研究所·山梨県教育委員会，2005）．