奥久慈の海底火山とめのうをさがしで/地質標本館2002年度野外観察会

摘要

野外観察会は，博物館に関心を持つ人々に対して自然の中で直接普及活動を行うという，自然史系博物館において特別の位置づけがなされている活動です。地質標本館では開館10周年にあたる1990年8月に，大子町久慈川の河原の石と砂金採りを題材に野外観察会を行ったことがあります。 しかしそれ以降は種々の制約のため，館の定期的行事として野外観察会を行うことができませんでした。 産総研 地質標本館として2年目となる本年度は，この懸案に取り組むべく，展示企画委員会で議論するなど内部で準備をすすめてきました。記念すべき第1回目の野外観察会は，2002年10月12日に，「奥久慈の海底火山とめのうをさがして」とのタイトルで，茨城県北部の山方町-大子町地域で行われました。 その様子をここに報告いたします。