モルフォロジカルパターンスペクトラムを用いた画像改ざん検知手法の提案

摘要

半導体技術の発展に伴い，画像データはアナログからデジタルに移行しつつある．また，画像処理技術の発展により，誰でも容易にデジタル画像の加工，編集が行えることにようになり，利便性が向上した．しかしその一方で，デジタル画像の信頼性が低下してきている．これまで画像改ざんの検出は電子透かしや，ハッシュ値等を用いた手法が研究されてきた．しかし電子透かしは原画像の画質が劣化し，ハッシュ値を用いた手法では，ノイズに対する耐性がない．本研究では，新たにノイズを検知することなく，外部からの攻撃にも耐性のあるモルフォロジカルパターンスペクトラムと公開鍵暗号を用いた画像改ざん検知手法を提案する．提案手法は改ざん箇所の検知を実現しつつ5％のHurlノイズに対しても耐性があることを確認した．